20年以上前に発売された恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル3』。懐かしのゲームファンには今でも人気の作品です。
当時としては斬新なシステムが取り入れられており、癖の色が強い作品もあります。
しかし、個性豊かなヒロインたちの魅力は高く、現在でも人気の高い作品となっている。 この記事では『ときめきメモリアル3』のゲーム内容と魅力について詳しく紹介していきます。
笑えるどころも不満も多く、リメイクを望む声は絶えない作品です。
ときメモ3:ストーリー
シリーズ伝統の学園ものストーリー 『ときめきメモリアル3』の舞台となるのは、架空の街「もえぎの市」にある「私立もえぎの高校」。 主人公はこの高校に入学し、ヒロインたちと出会い学校行事や勉学、デートなどをえて卒業式で伝説の木の下で、ヒロインから想いを告白されることが物語のゴールとなる。
前作までと世界観を共有していないため、下級生ヒロインや年上のヒロインは存在せず、同級生ヒロインとの出会いから卒業までが描かれる。
ときメモ3:キャラクター
【牧原優紀子】
内気で真面目な性格のメインヒロイン。優しく頑張る屋な一面がある。
小学生の時は目立たない存在だけど、高校に入ってイメチェン。ボブヘアにコンタクトをすることで一躍人気者に。
駄菓子屋のおばあちゃんと仲が良く、子供っぽさと大人っぽさを併せもつ。
【相沢ちとせ】
明るい周囲を楽しく遊ぶことが大好きなノリのいいヒロイン。
関西弁が特徴。 意外なほど繊細な部分もあり、家族関係や将来に悩んでいる。
英語が得意で、英語で話してくるときもある。
【河合理佳】
アニメやゲーム、特にメカものが大好きなオタクのヒロイン。
特徴的なボイスで、物陰から主人公を観察している。
人体実験を男子生徒に施してくる。
【御田万里】
子役として有名な姪っ子。
生まれつき演技力が高く、女優のための英才教育を受けてきた。
警戒心が強く、口調はきつめ。
【橘恵美】
家庭的で優しい性格の合気道家。
一見おとなしそうだが意外な一面もある。
グラマーでお色気担当。
【神条芹華】
冷めた性格で謎が多いヒロイン。 昼寝が好きで屋上で寝そべしていることがある。
時折ケガをして登場したりすることもある。
運動神経が良く、力強そうな拳を主人公にちらつかせてくる。
【渡井かずみ】
明るく元気な性格だが家庭の事情で忙しい毎日を送っている。
バイトをしていることが多い。
【和泉穂多琉】
成績優秀でスポーツ万能な存在だが、事故による後遺症で入退院を繰り返すのが特徴。
インターネット上で自作の曲を公開している設定もミステリアス。
ときメモ3:特徴
■3Dキャラと新システムの導入 『ときめきメモリアル3』の目玉となるが、シリーズ初の3Dキャラクター利用と、新システムの導入である。
【3Dキャラクター】
これまで2Dの静止画だったキャラクターが3D化され、アニメ調の動きがしっかりが再現されている。
表情の動きなどが大幅に広がり、より生き生きとした表現が可能に!
【デート時の服装選択】
デート前に服装を選び、相手の好みに合わせることが可能に。センスの合わない服だとデート帰られて怒られることになる。
【インターネットでデートスポット調査】
ゲーム内でデートスポットを調査されるのは前作からだが、インターネット上のサイトを使う形は新しい試み。
【その他の変更点】
- レベル表示の能力値
- 部活動の数値化
- 情報収集方法の変更等
斬新なシステムを取り入れながら、操作性の向上も図られた前向きな作品。
ときメモ3:ライバル紹介
■個性的な男性キャラクター 主人公を仲間として、個性的な男性キャラクターも注目ポイント。
【白鳥正輝】
成績優秀者でスポーツ万能のライバル的存在。犬が苦手。
運動会の二人三脚で、主人公とペアになる。(他は男女ペア)
ダブルデートに誘ってくる。
【矢部卓男】
多趣味で話題に事欠かないが、成績は悪いオタクキャラ。
ノゾキ盗撮したり、自分のポエムを送ったりする変わり者。
果敢に主人公のヒロイン奪おうとしてくる強力なライバル。
ときメモ3:特徴
■豊富なギャグ要素シリアスな問題だけでなく、ギャグシーンも多数挿入されているのも魅力。
主人公の姿を忠実に再現したロボットの登場、センスのないファッションでデートを拒否される等、突拍子もない展開が笑いを誘う。
突然、おばあさんに罵倒されたり、とんでもないあだ名で呼び合ったり魅力が多い作品。
■20年経った今でも根強い人気『ときめきメモリアル3』は2001年に発売された当時こそシリーズ最低の売上に終わったもの、キャラクターや音楽は高く支持され、現在でも人気作の1つとなっている。
グラフィックの時代は古いはダメなのが、キャラ設定と舞台には魅力があり、リメイクして課金代にも楽しんでほしいという声も根強い。
斬新だったシステムもマンネリ化している現在、実に新鮮に感じられる部分もあるだろう。
笑いとロマンスを両立した良作だけに、リメイクされる日が来ることに期待したい。
『ときめきメモリアル3』は、野心的なシステムを試みつつ、個性的なキャラクターが魅力的な作品。 爆笑できるシーンもある、ほのぼのような温かみを感じさせてくれる。体験するにはぴったりの1本である。 新しい旧作のゲームファンにはぜひプレイして手に入れたい名作だ。