2007年に発売されたADVゲーム『雨格子の館』は、ミステリー要素とギャルゲー要素が融合した、懐かしの名作ゲームです。
キャラクター性の強い性別をこえたヒロインたちとの交流を楽しみながら、難易度の高い謎解きに挑戦できるのが本作の魅力です。
本記事では『雨格子の館』の魅力を解説しつつ、オススメポイントをご紹介します。
雨格子の館:ゲーム概要
ジャンル:ADV・ミステリー
発売日:2007年3月8日
対応機種:PlayStation 2など
山奥の洋館で起きた連続殺人事件を防ぐことが目的のADVゲーム。
謎解きだけでなく、犯人への説得も重要なゲーム要素になっているのが最大の特徴。
雨格子の館:物語のあらすじ
主人公は山中の洋館に迷い込み、そこの住人を名乗る8人の俳優たちと出会う。
しかしその夜から奇妙な出来事が起こり始め、翌朝には1人の死体が発見される。
不思議なことに発見された直後に消え失せた死体に続き、洋館では殺人事件が次々と起きてしまう。
謎に満ちた連続殺人事件に主人公は立ち向かっていくことになる。
本作では決められた時間内に登場人物との会話を通じて情報を集め、その情報から次に狙われる犠牲者と犯人の可能性について推理していく必要がある。
また、登場人物との関係を深めていくことで得られる情報の質も変化し、最終的には犯人の心理まで理解し、犯行を阻止しなければならない。
雨格子の館:登場人物
一柳和(主人公)
21歳の大学生。
特に目立った特徴はなくごく普通の青年だが、自他共に認める「巻き込まれ体質」から常に不運に見舞われている。
根は真面目で正義感が強い一面もある。
日織(ヒロイン)
長身と長髪が特徴的な青年。服装が異様な時代劇風だが口調は現代的。
知的で謎の漂う雰囲気を持ち、和を手厚くサポートする。
斑井
太めの体型をしたベテラン俳優。自慢癖が目立ち、芝居にうるさい性格。
暗石とは仲が悪く口論が絶えない。
暗石
鬱蒼とした雰囲気の中年俳優。
酒とタバコを愛好し冷めた性格。
実直な反面、毒舌な一面もあり、鋭い洞察力を持つ。
椿
眼鏡を着けた執事俳優。建前と本音のギャップが激しくコミカル。
那須とのやりとりが活発。
那須
がっしりとした体格の男性俳優。
テンションが常に高く、明るい性格。
独特なボケと勘の鈍さが持ち味で空気を読めない。
身体能力は抜群。
静奈
物静かで謎の多い美女。
双子の姉で優しさと気紛れさがある。
惚けたような佇まいとは裏腹に鋭い洞察力がある。
鈴奈
静奈の双子の妹。明るく活発。
姉とは仲は良いが意見の食い違いも。
御陵
主に地方で活躍する中堅の舞台女優。
落ち着いた大人の女性だが、実はかなりの世間知らずな一面もある。
雨格子の館の魅力
1選択肢が用意されていないオープンな推理ゲーム
2殺人を阻止する要素が斬新で面白い
3登場人物とくり広げられるほのぼのとした日常シーン
4繰り返しプレイで理解を深められるやりこみ要素
決められた選択肢ではなく自分で情報を集めて考え判断する必要がある為、推理小説を読みながら頭脳を鍛えるような感覚が味わえる。
また、次に誰が狙われるかだけでなく、なぜそう判断するのかという理由づけも重要になるため、解析力が問われます。
推理好きにはたまらないゲーム内容となっています。
登場人物と関わりを深めるギャルゲー寄りの要素もありつつ、プレイヤーの頭脳を鍛えるようにしたゲーム性が高い推理ゲーを探している人におすすめです。
オススメ度
推理ゲームの入門編としても最適な1本。
キャラクターと謎解きどちらにも魅力がある作品で、数ある推理ゲームの中でも特にオススメ度が高いです。
特に推理ものが好きな方にはぜひ遊んでもらいたい名作アドベンチャーゲームとして紹介させていただきます。